花を使って色水を作ろう【もっと自然遊び ちょこっとラボ⑬】
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- Опубликовано: 2 дек 2024
- 植物は何のために美しい花を咲かせるのでしょう。花を持つ植物は種を実らせるために、離れた場所の同じ花の花粉を自分のめしべに付けてほしいのです。花粉を効率よく運んでもらうために頼りになるのが、ハチやチョウなどの空を飛ぶ昆虫です。そのために、花は目立つ色やユニークな形、かぐわしい香り、そしてとっておきの甘い蜜を用意して誘うのです。種類によって花の色が個性的なのは、種類ごとに花びらにある色素が違うからです。
赤や紫などのパンジーやペチュニアには、アントシアニンという色素がたっぷり含まれています。数日間咲いて枯れ始めた花(花殻)を、すり鉢やビニール袋を使って押しつぶすことで、色素がたっぷり取れます。これだけでも子どもは大喜びですが、レモン汁や重曹水を準備すれば、大歓声を上げること請け合いです。アントシアニンに、スポイトでレモン汁を数滴加えてかき混ぜると、魔法のように紫色がピンク色に変化します。重曹水も使えば、赤から青までの美しい色水を作り出せるのです。
春らしい色水のグラデーションが映えることもさることながら、化学実験の面白さもたっぷりと味わうことができます。子どもは不思議が大好きなのです。(常葉大名誉教授 山田辰美)